2月27日、ドナルド・トランプ大統領は執務室にて報道陣に対し、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課する方針を明らかにしました。
2月21日、ホワイトハウスは、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課す大統領令を発表しました。その2日後、トランプ大統領は、新たな国境管理措置に関する協議を待つ間、1か月間関税の発動を延期することでカナダとメキシコの大統領と合意しました。その間に両国と関税の発動を回避する合意に達するものと思われていました。
しかし、両国が米国への麻薬流入を阻止するのに十分な対応をしていないことを理由に、2025年3月4日より両国に発動すると発表しました。
2月1日に関税が発表されると、カナダとメキシコの両国は米国からの輸入品に報復関税を課すことを発表しました。米国が両国への関税を課す方針を固めたため、今後数日のうちに米国からの輸入品に両国が関税を課すことが予想されます。
中国への追加関税
2月1日、ホワイトハウスは国家安全保障上の懸念を理由に、中国からの輸入品に10%の関税を課す大統領令を発表しました。しかし、2月27日、トランプ大統領は、中国からの輸入品にさらに10%の追加関税を課すことを発表し、これも3月4日に発効することになりました。中国はすでに米国からの輸入品に対する報復関税を発表しており、中国からの輸入品に対する関税が2倍になることで、中国は米国からの輸入品に対してさらに厳しい報復措置を取ることが予想されます。
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